top of page

子どもの成長に伴う絵の変化

 先日、「子どもの世界 子どもの造形」の著者である松岡宏明先生をお呼びしての講義がピカソプロジェクトセミナーとして開かれ、ショコラも参加してきましたよ~。とても分かりやすく面白い本ですので、お勧めでっす☆

 講義を聞いてとても明解になったことは、子どもの絵の発達段階です。

年齢に応じて絵から見えてくる子どもの発達が分かり、絵からどれほどの事が読み取れるのかがより明解になりました。腕の発達から書かれる絵には順番があり、点から横、縦、丸と成長とともに絵にも変化が見えてきます。絵を描いてから後付けに名前と意味を付ける命名期や、世界と自分が統一され知っている事を描く図式期などその時々で描かれる絵には段階があります。

年齢別の発達段階で分かるように、幼少期の時期が大人になった時に影響する大事な時期の子どもたちと関わらせて頂いているんだと、少し怖くもなり、責任をより一層感じました。良くも悪くも先生の言う事することを聞いてくれるので、楽しんで表現力を伸ばしてもらう働きかけができる力を持たなければいけないと感じました。

 そして「アート」は見る人との「間」に生じるものだという内容は、先生側が子ども達の絵をアートにする力が必要なんだと分かりました。「価値を見出す」と途端に子どもはアーティストになるんですね。気軽に発した何気ない言葉でも子ども時代には多大な影響力となるのだと再確認!

 そして芸術家はまた子どもの純粋で計算されていない絵の技術を学び直し、一流の芸術家となる、という部分もとても面白く感じました。マルセル・デュシャンの作品から現代美術が始まり、子どもの絵を評価し出したが、それ以前120年前には子どもの作品は残っていないとの事。作ったもの、絵画以外の言葉や発想でその物自体がアートとなったのですね。

 「子どもと造形活動が重なり合うならば、造形活動は子どもが子どもとして子ども時代を子どもらしく過ごすことのできるものだ」と松岡先生が仰られていたように、3歳には3歳の、5歳には5歳の「今しか描けない絵」があるのだと保護者の方にも理解してもらいながら今を楽しんでもらえるように働きかけていきたいと感じます。とっても大事な貴重な時期を一緒に関われる事を保護者や子どもに感謝したい!絵を通して「自分」を表現してもらえるように、活動していきたいです。

この度は貴重な講義を開催していただき、ありがとうございました。

最後はピカソプロジェクトのエデュケーター&はぐみー先生たちと松岡先生囲んでパシャリ♪


Featured Posts
後でもう一度お試しください
記事が公開されると、ここに表示されます。
Recent Posts
Search By Tags
まだタグはありません。
Follow Us
  • Facebook Social Icon
  • Twitter Social Icon
  • Google+ Social Icon
bottom of page